なんとなく始まった感のある「ショートストーリー」です・・・
今回は、画像なしですが・・・・お楽しみください (*´ω`)ノ
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マジシャンは、自分の部屋に戻ると、いつものようにドアに鍵を掛けた
新しいマジックを考える時は、例え妻や子供といえども
いっさい部屋には入れないのだ。
羽根のように軽いその物体は、やはり少し浮いていた・・・
その中で焦げ茶色の小さな粉の塊が、次第に消えていった事には
彼も気付かなかったようだった・・・・・。
彼は、まずステッキとキューブの関係を見極めようと試みた・・・
結果、手にしたステッキの動きと自分の思念で、キューブを操れる事が分った。
もちろんあのカナブンのように、キューブにステッキを差し込んだ状態で
物を中に入れる事もできる・・・・
まさに、種も仕掛けもない・・・・魔法のキューブだった!!
彼は、夢中になって、いろいろな物を入れようと試したが、
例えば、水、酒などの液体は、ステッキを差し込んだ状態で
伝わせて流しても、キューブの表面を伝って下にこぼれたし、
加工された物・・・机や本、花瓶、手品の小道具や金属製の鍋やヤカンなども
キューブに入れる事は出来なかった。
どうやら生物のみに限られるらしい・・・・
それは、むしろマジックにとっては願ったり叶ったりなのだが・・・
しかも、キューブより大きなサイズの果物や野菜なども
ちゃんと縮小されて納まってしまうから不思議だ!
移動させては取り出し、移動させては取り出し・・・・
まるで子供のように時間の経つのも忘れて楽しんでいた
そして、ドングリを1個入れたまま、少し眠ってしまったらしく
目が覚めた時・・・キューブの中を見て、彼は驚いた!
・・・・・・・明日につづく