ブラウン管の闇の中に・・・

*この手の話、画像が苦手な方は、パスしてください!







地デジ化により買い替えられたブラウン管テレビが

並べられたとある倉庫の中

何やら怪しげな人物が一人、うつむいて立っている



床には、何本かの蝋燭が立ててあり

大きな魔方陣らしき模様が描かれているのが分る



もちろん、テレビは、その円の中にきちんと並べられている




電源はつながってはいないらしく

画面は真っ黒な状態だ



しばらくして、ぼそぼそと何か呪文のような言葉を呟く

低い男の声が聞こえてきた



と、突然パッと倉庫内が明るくなった

そう・・・テレビの画面が白く光っているのだ



しかし、男は驚く様子もなく淡々と呪文のような言葉を呟いている



白い光が小さくなって消えると

ブラウン管には、時折白い光のノイズがチラッ・・・・チラッ・・・・と

まるで月明かりの波間のように不規則に走るようになった



そして今度は、ザーッっというホワイトノイズの音が

波のように大きくなったり、小さくなったりしながら聞こえてきた





その波の音に混じって泡が吹き出すような音が

段々と大きくなってくる・・・・・


と、ザバーーーーンッ


海中から何かが飛び出すような音がしたかと思ったら


物凄い風圧に弾き飛ばされたかのように

男は後へ飛ばされてしまった




黒いテレビのブラウン管には、

得体の知れない生物の目が映っていて、

じっとこちらを睨んでいるではないか・・・・・


イメージ 1



男は、「魔界の者」を呼び寄せていたらしいのだ


しかも、吹っ飛ばされて気絶した男の目のあった部分が

抉られたように、黒くなっている




やがて、彼の体は徐々にしぼんでミイラ化していくと


テレビ達が宙に浮き、グルグル回り始めた・・・・・


やがて竜巻状の気流が大きく勢いをまして

倉庫の天井を突き破ると、


ブラウン管テレビ達は、放電しながら一斉に飛び出し街に散っていった


( ̄ロ ̄lll)ヒィ~~・・・・めでたしめでたし( ̄∇ ̄*)




もちろん、あの加工サイトで作ったGIFアニメから

簡単なストーリーを創ってみました


目は、以前紹介した「闇に光る目」?

薄曇の日の太陽に加工と手描きをしてつくったイラストです