浮かぶキューブの中に・・・・エピローグ

<<エピローグ>>

此処は、赤い空と鉛色の大地が広がる

霊界と現世界の中ほどに位置する場所


一人の死神(A)が、水辺らしきほとりで何やら釣り糸を垂れている



どうやら、水面のような雲のような物の底に見えているのは、地上の世界らしい・・・

近くには、枯れたクヌギの大木が一本立っているだけ・・・

小さく見えるのは。死神がかなり巨人だからだろう


イメージ 1




その死神は、かなり強面の一つ目だった


そこへ、もう一人の死神(B)がやって来た

彼より、少し賢そうな一つ目だ


(B)「今度のキャッチャーは、どうだ・・・・?

    あれっ、どうした、お前・・・・その顔の色は・・・・?」


(A)「いや・・・何・・・キャッチャーに入った虫が

    あんまり綺麗だったんで、食って色分けしてもらった!」


(B)「それで、そんなメタリックグリーンなのか・・・・ははは・・」


(A)「なかなか綺麗だろ・・・・・・

    それに、ほらっ、そんなストラクチャーまで釣れやがった」


といって、傍らのクヌギの枯れ木を指差した。


(B)「ツマミ食いしたのか・・・・

   
    しかし、なんでこんな物が・・・・????

    地上での時間加速機能を追加した試作品とはいえ、

    これは想定外の代物だな・・・・」

          

(A)「おおっ、また釣れたみたいだぜ・・」



ラインのような物を巻き取ると、ドクロのついたステッキが上がってきた

先には、白く濁ったキューブが刺さっている



(A)「おーっ・・・こりゃ、珍しいぜ!・・・大物だ!!

    本来なら後20年は生きられる人間・・・・しかも、人を楽しませてきた

    かなり高級なソウルだぞ・・・・凄い!」



(B)「まさか、そんな筈は・・・・・自分で入ったのか・・・??

    信じられん・・・

    これは大物用じゃないし、まして、自分の意思で入ったとしたら

    出れない仕掛けだし・・・・・可哀想に」

    



(A)「いっそのこと、こっちの大物狙いに切り換えたほうが・・・」

    


(B)「それはまずいだろう・・・・

    確かに・・・小さなソウルを集めるより、その方が効率的だが・・・・」
    
    
    

(A) 「質の落ちたソウルもどんどん増えてきたし・・・・

     いっそ地獄に落ちる前に・・・


     クローンなんぞというものまで造って、、俺たちやソウルが無駄に混乱

     させられたら困る!

    
   

    それに、こんな仕事なら、見習いにでもできるだろう・・・



    どうせなら、もっと大漁に大物を捕獲できるデカイ奴を作ってくれ・・・・」




(B)「おいおい、それはまずいよ ・・・

    
   こっちが閻魔大王に人間にされてしまいかねん!」


(A)「そ、それだけは困る・・・・・

    

    じゃ、こいつらを持ってってくれ、

            次のを仕掛けるから・・・・」 


(B)「おお~っ!だいぶ釣ったな・・・・

     この試作品もなかなかいい出来のようだ・・・・はははは・・・」



(A)「まあ、ちょっとした気分転換には、なるからな・・・・ 

       
     ひょっとしたら、  また、大物が掛かるかも・・・・・ムフフフフ」




たくさんの小さなソウルキューブが入った袋を肩に担ぎ、

マジシャンのキューブを手に持つと死神(B)は、


    「大物狙いか・・・・・・・・・それも悪くないかも

         
       どうせなら、ターゲットを絞り込めるようにできないものか・・・

                  

          ・・・・・・・となると、やはり餌?・・・・・・」



   などと呟き、手にしたキューブをお手玉のように弄びながら帰っていった




   さて一体・・・どんな人間をターゲットにするつもりなのだろう・・・・?



           ”浮かぶキューブの中に・・”      おわり





                             作・ムジナ 六郎   


     おそまつ・・・・・でした(*´ω`)


ー ・ ・ ・ -  ・ ・ ・ -  ・ ・ ・ -        

と、いう事でなんとなく1枚の写真から加工画像を・・・そして、ショートストーリーへ

意外な展開で進んでしまいました。

ブログでは、玩具四コマ以来の終わりまでいったオリジナルでしたが、

やはり設定に無理があっったか・・・*1


作ってる本人は、そこそこ楽しんでたんですが・・・・・やはり、文才は無いようです



*作者の気まぐれにより、内容が変更になりました・・・・(><;)

*1:;^┰^